【AIサイト制作体験記 第4話】英語版を100ページ読んだ後で、原本はフランス語だと判明した

AIサイト制作体験記 第4話 英語版の後ろにフランス語原本があった AIサイト制作体験記

前回(第3話)は、1日で最初の公開版までたどり着いた話でした。

公開できて、ひと安心。……のはずが、この後わりとすぐに、足元が崩れます。

きっかけは、ひとつの数字の違和感でした。

🍯 この体験記について

AIを使って実際にサイトを作り、公開し、間違いを見つけて直していった記録です。公式を批判する話ではなく、資料を突き合わせると何が起きるかの記録として読んでください。

📋 今回の実施記録

実施日: 2026年7月28日
環境: Claude Code、英語版100ページ、フランス語版141ページ、比較用スクリプト
所要時間: この照合作業だけの正確な時間は未記録
追加費用: 0円(契約済みのAI利用料を除く)
結果: 原本の言語と翻訳差を確認し、合計241ページを照合対象に変更
記録の再確認日: 2026年8月3日

割り算の答えが、きれいにならない

このアプリには「ハイビング」という、毎年1回、報酬が減る仕組みがあります。

英語版の資料には、報酬が「1.44で割られる」と書いてありました。

ところが、この数字が妙に据わりが悪い。設計としては「2回でちょうど半分になる」形が自然なのですが、1.44だとぴったりになりません。中途半端なのです。

そこで公式に確認しました。返ってきた答えは、予想していなかった方向のものでした。

正しい値は 1.4143 です。原本はフランス語で、英語版へ翻訳するときに変わってしまいました。

1.4143。これは √2(ルート2)の値です。この数字なら、2回で半分になります。設計として筋が通ります。

そして同時に、もっと大きな事実が分かりました。私が100ページ読み込んでいた英語版は、原本ではなかったのです。

英語版の後にフランス語原本を発見して照合するミツバチ
英語版の確認後、さらに多いフランス語原本を見つけた場面

追加で141ページ

こうなると、やることは決まっています。

フランス語版を取りに行きました。141ページありました。

先に読んでいた英語版100ページと合わせて、合計241ページ。これを突き合わせる作業が始まりました。

正直に言えば、この時点でうんざりしました。ようやく公開できたと思ったのに、資料が1.5倍に増えたのです。

ただ、ここで手を抜くと、このサイトを作る意味がなくなります。日本語で数字を確認したい人のために作っているのに、その数字が翻訳の途中で変わったものでは、意味がありません。

🔤 用語メモ: ホワイトペーパー

サービスの仕組みや数値を、運営が自分でまとめた公式の説明資料です。今回のように、複数の言語版が用意されていることもあります。

照合の結果、英語版とフランス語版で食い違っている箇所がいくつか見つかりました。数字の範囲が違うもの、英語版の中で前後のページが矛盾しているもの。どれも、片方だけ読んでいたら気づけないものでした。

これ以降、私のサイトでは「英語版とフランス語版が食い違ったら、フランス語版を採る」というルールを決めました。原本のほうが正しいはずだからです。

英語版では「準備中」の1行だった機能

照合していて、いちばん驚いたのはここです。

このアプリには、順位を競うランキングの仕組み(リーダーボード)があります。英語版のそのページは、「Coming Soon(準備中)」の一行だけでした。

ところがフランス語版の同じ場所には、仕様がしっかり書かれていたのです。毎月の報酬の規模、参加費の扱い、期間の種類、順位の決まり方。読める内容が、まるごと1ページ分ありました。

つまり、英語版だけを読んでいる人には、その仕組みの存在すら伝わらない状態でした。

私はこのページを新しく作りました。フランス語版を読まなければ、たぶん一生気づかなかった部分です。

URLが重なっていて、たどり着けなかった

ついでに、地味な落とし穴もありました。

そのフランス語版のリーダーボードのページは、URLの一部が本来の別ページと同じ形になっていて、本来のページのほうが枝番付きに追いやられていました。

何が困るかというと、URLの並びから素直にたどると、そのページに行き着かないのです。私も最初は見落としました。見つけたのは、141ページを片っ端から確認していたからです。

今回の学び: どの言語が原本かを、先に確認する

📝 今回の学び

私は「英語版が公式資料の本体だろう」と、なんとなく思い込んでいました。確認したわけではありません。ただ、いちばん量が多くて読めるのが英語だっただけです。

海外のサービスを調べるときは、まず「どの言語が原本か」を確認する。訳された版を正本だと思い込むと、その先の作業がまるごと影響を受けます。

こうして、資料の量は241ページになりました。数字の根拠は、だいぶ固くなったはずです。

ところが次に届いたのは、数字ではなく言葉についての指摘でした。「このゲーム、造語が多くて分かりにくい」。

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