前回(第4話)は、テストネットでYoshi botが初注文まで進んだ話でした。
ただし、SDKエラー、SL/TPの失敗、注文サイズの計算ミスなどが出て、「注文が通ること」と「安全に管理できること」は別だ、と思い知りました。
本物のお金ではなく、テスト用の通貨で。
本当に、テストネットでよかったです。
今回は、その続きです。少しだけ良いニュースから始まります。
⚠ この連載について
この連載は、AIを使った自動取引ボット作成の体験記です。投資助言や売買推奨ではありません。暗号資産は大きく値動きし、損失が出る可能性があります。実際に試す場合は、必ず自己責任で、余剰資金の範囲で判断してください。
今回の流れ
- しばらく監視を続け、バグがあれば直していく
- TP1(最初の半分利確)が約定して、少しうれしくなる
- でも、残り半分を守る損切りが本当に正しいのか不安になる
- 「部分約定」という知らない言葉につまずく
- 注文サイズと実際のポジションのズレが見つかる
- AIは直してくれる。でも私は全部は分かっていない
半分利確できた、らしい
初注文が通ったあと、私は「もう少し監視して、バグがあれば直そう」と続けていました。
しばらくして、ログに動きがありました。
BTCのショートで、TP1が約定したのです。
TP1というのは、分割利確の最初の一回のことです。利益を一度に全部とらず、まず半分だけ確定する、というイメージです。
ポジションが半分になり、残りはトレーリングSLに切り替わったように見えました。
トレーリングSLは、価格が有利な方向に進んだら、損切り位置も追いかけて動かす仕組みのことです。
「お、ちゃんと分割利確してる」
私は、少しだけ感動しました。
ここだけ見ると、なんだか順調そうです。
でも、残り半分が怖い
ところが、安心は数分も持ちませんでした。
残っているはずの損切り注文が、本当に正しい価格にあるのか、よく分からないのです。
画面に出ている価格が、損切りが発動する価格なのか、実際に注文を出す価格なのか。
似たような数字が並んでいて、初心者には見分けがつきません。
別の銘柄では、利確の注文が見当たらず、損切りだけ残っているように見える場面もありました。
「利確できたのに、なぜこんなに不安なのか」
たぶん、半分うまくいった気がした直後に、残り半分の面倒が始まったからです。
部分約定という、知らない言葉が出てきた
ここで、また新しい言葉が出てきました。
「部分約定」です。
注文を出しても、その全部が一度に成立するとは限りません。一部だけ成立して、残りは後から、ということがあります。これが部分約定です。
何が困るかというと、AIが最初に想定した注文サイズと、実際に成立したサイズがズレることでした。
たとえば、元の注文サイズのまま損切りや利確を置くと、実際のポジションより大きい「守りの注文」になってしまう可能性があります。
ETH側では、まさにこの注文サイズと実ポジションの食い違いが見つかりました。
さらに、ショートのトレーリングSLでは、現在価格の扱いを一か所間違えると、損切りが正しく更新されない、という問題もありました。
ログには「No orders to cancel(消す注文がありません)」のような表示も出ます。これがエラーなのか、正常なのか、私にはすぐ判断できませんでした。
AIは直してくれる。でも私は全部分かっていない
こうした問題は、AIに状況を見せると、原因の見当をつけて直してくれます。
最終的には、元の注文サイズではなく、実際に約定したサイズを使って損切りや利確を計算し直す方向になりました。
直っていくのは、本当にありがたいです。
でも、私は正直に書いておきます。
AIが何を直しているのか、私は全部は分かっていませんでした。
今回の落とし穴
思っていたこと: TP1が約定すれば、もう半分は成功。
現実: 分割利確は、TP1が約定して終わりではありませんでした。残りポジション、損切り、注文サイズ、部分約定まで見ないと、知らないうちに危ない状態になります。
今回の学び
第5話の学びは、これです。
「動いた!」の次に来るのは、「ちゃんと守れているのか?」だった。
エントリーは一瞬です。
でも、入ったあとの管理は、ずっと続きます。
利確は動いたか。損切りは正しい位置か。注文サイズは実際のポジションと合っているか。
ログと、残っている注文と、実際のポジション。この3つを見比べないと、安心できません。
自動で何度も繰り返すからこそ、一回の見落としが積み重なります。
AIに任せるほど、見るべき項目はむしろ増える。第4話に続いて、今回もそれを実感しました。
💬 コメントでの指摘も歓迎です
この連載は、私自身も勉強しながら進めている実験記録です。投資手法そのものへのご意見や、「この管理方法は危ないのでは?」「部分約定の扱いはこうすべきでは?」といった問題点の指摘があれば、ぜひコメント欄で教えてください。個別銘柄の売買指示ではなく、安全面・検証面の気づきとして、今後の検証や続きの記事の参考にします。


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