前回(第9話)は、テストネット上の損失とリスク設定にビビりながら、Yoshi botのロジックを見直した話でした。
損切り幅を広げて、入り方も絞って。
「よし、これで少しはマシになるはず」
そう思って、私はボットを再起動しました。
ところが、また別のところで詰まります。
⚠ この連載について
この連載は、AIを使った自動取引ボット作成の体験記です。投資助言や売買推奨ではありません。暗号資産は大きく値動きし、損失が出る可能性があります。実際に試す場合は、必ず自己責任で、余剰資金の範囲で判断してください。
今回の流れ
- ロジックを直して再起動したら、自動取引ボタンが押せない
- 原因は取引ロジックではなく、確認ポップアップだった
- ポジションも残っていて、このまま続けるのが怖くなる
- 「一度、全部閉じてやり直したい」と判断する
- テストネット上のポジションをすべて閉じて、まっさらに戻す
ロジックを直したのに、今度はボタンが押せない
再起動すると、自動取引のスイッチは、いったんOFFに戻ります。
これは安全のための、ふつうの動きです。
なので私は、また自動取引をONにしようとしました。
ところが、ボタンを押しても、ONになりません。
「あれ?」
何度押しても、反応がない。
ロジックは直したはずなのに、今度は画面のボタンで詰まりました。
自動取引のボットなのに、ボタン1つで止まる。なかなか皮肉な状況です。
原因は、取引ロジックではなく確認ダイアログだった
AIに状況を伝えると、原因の見当をつけてくれました。
問題は、取引のロジックではありませんでした。
自動取引をONにするとき、「本当に実行しますか?」という確認のポップアップ(確認ダイアログ)が出る作りになっていました。
ところが、私が使っていた画面の環境(エディタの中の簡易プレビューなど)では、その確認ポップアップがうまく表示されず、ブロックされてしまうことがあったのです。
ポップアップが出ない=「はい」を押せない=ONにならない。
そういう仕組みでした。
ここでも、私はひとつ学びます。
ボットの中身(裏のロジック)だけでなく、人間が実際に押す部分、確認する部分も、運用ではとても大事だということです。
どんなに賢いボットでも、人間がONにできなければ、動きません。
もう一度、全部閉じてやり直したい
このあたりで、私の中に、ある気持ちが強くなってきました。
直したロジック、押せないボタン、そして残ったままのポジション。
いろいろなものが、中途半端に絡まっている感じがしたのです。
テストネット上とはいえ、よく分からない状態のまま続けるのは、なんだか気持ちが悪い。
そこで私は、AIにこう頼みました。
そのときの会話イメージ
念のため書いておくと、これは「負けを認めて撤退」という話ではありません。
ぐちゃぐちゃになった状態を、いったんきれいにする。そういう「安全のためのリセット」です。
テストネット上のポジションをゼロに戻す
AIは、テストネット上に残っていた複数のポジションを、すべて閉じてくれました。
取引所の状態が、いったん真っ白になります。
新しい残高、直したロジック、まっさらなポジション。
ここから、もう一度ダッシュボードを開いて、ONにできる準備が整いました。
不思議なもので、全部閉じてゼロに戻すと、少し気持ちが落ち着きました。
ごちゃごちゃのまま進むより、いったん片付けてから進むほうが、ずっと安心です。
今回の落とし穴
思っていたこと: ロジックさえ直せば、あとは動かすだけ。
現実: ロジックを直しても、ボタンや確認ポップアップといった「人間が操作する部分」で詰まります。そして、いつでも全部閉じてゼロに戻せることが、想像以上に大事でした。
今回の学び: 止める機能とリセット手順は、作る前から必要
第10話の学びは、これです。
「全部閉じて、まっさらに戻す」手順は、最初から用意しておくべきだった。
私はずっと、「どう動かすか」「どう勝つか」ばかり考えていました。
でも、実際に大事だったのは、おかしくなったときに、どうやって安全な状態に戻すか、でした。
止めること。閉じること。ゼロに戻すこと。
これらは、動かす機能と同じくらい、いや、もしかするとそれ以上に大事だったのです。
リセットは、敗北ではありません。落ち着いて続けるための、準備運動のようなものでした。
次回は、まっさらからやり直したあとに気づいた、もっと地味な落とし穴の話です。なんと、手数料でした。
💬 コメントでの指摘も歓迎です
この連載は、私自身も勉強しながら進めている実験記録です。投資手法そのものへのご意見や、「リセット手順はこうすべきでは?」「確認操作の作り方が危ないのでは?」といった問題点の指摘があれば、ぜひコメント欄で教えてください。個別銘柄の売買指示ではなく、安全面・検証面の気づきとして、今後の検証や続きの記事の参考にします。


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