【AIボット体験記 第12話】動いているのに何もしないボットを、ただ見守る夜

AIボット体験記 第12話 動いているのに何もしないボットをただ見守る夜 AIボット体験記

前回(第11話)は、地味だけれど重要な「手数料負け」に気づいて、ロットの計算を直した話でした。

損切りも、手数料も、ひととおり見直した。

「これで、ようやくまともに動くはず」

そう思って画面を開いた私を待っていたのは、まったく取引しないボットでした。

⚠ この連載について

この連載は、AIを使った自動取引ボット作成の体験記です。投資助言や売買推奨ではありません。暗号資産は大きく値動きし、損失が出る可能性があります。実際に試す場合は、必ず自己責任で、余剰資金の範囲で判断してください。

今回の流れ

  1. ある時刻から、まったくエントリーしなくなって不安になる
  2. AIは「動いています。ただ、条件が来ていません」と答える
  3. 「動いている」と「取引している」は違うと気づく
  4. 古い負け履歴が残っていて、混乱する
  5. 自動取引OFFの見送りや、プロセス停止まで見つかる

今度は、まったくエントリーしなくなった

画面を見ていると、ある時刻から、ボットがぱったり動かなくなっていました。

何時間たっても、新しい取引が1つも入りません。

私は不安になります。

「20時39分から一度もエントリーしていませんが、これ、ちゃんと動いていますか?」

正直、半分くらいは「壊れたのでは」と思っていました。

直したばかりなのに、今度は無反応。

ボット作りは、本当に、安心させてくれません。

AIの答えは「動いています。ただ、条件が来ていません」

AIに聞くと、答えは意外なものでした。

そのときの会話イメージ

私: さっきから一度もエントリーしていません。止まっていませんか?
AI: 動いています。5分ごとに相場を分析しています。ただ、今は条件に合う形が来ていないので、見送っているだけです。
私の心の声: なるほど、サボっているわけじゃなくて、待っているのか……。

条件を厳しくしたので、狙っている形(たとえば、戻りを売る場面)が来るまで、じっと待つ状態になっていたのです。

ログを見ると、たしかに5分ごとに「分析しました」「条件に合いませんでした」と記録が残っていました。

壊れていたのではなく、待っていた。

これは、見ているだけだと、本当に分かりません。

動いていることと、取引していることは違う

ここで、私はまた一つ学びます。

「動いている」と「取引している」は、別のことだったのです。

ボットは、ちゃんと動いていても、条件が来なければ何もしません。

そして、何もしていない時間は、人間からは「止まっている」ように見えてしまいます。

これが、地味につらい。

派手に負けるのも怖いですが、「動いているのか止まっているのか分からないまま、ただ画面を見守る」のも、なかなか落ち着きません。

私はその夜、何もしないボットを、ただぼんやり見守っていました。

古い負け履歴と、自動取引OFFの罠

さらに、混乱はもう少し続きます。

私はまた「やっぱり全部負けています」と不安になりました。

でもAIに確認すると、画面に出ていた負けは、修正する前の「古い履歴」だった可能性がありました。

直したあとは、まだほとんど取引していない。なのに、古い負けの記録が画面に残っていて、今も負け続けているように見えていたのです。

さらに調べると、こんなことも分かりました。

きれいな条件のシグナルが出ていたのに、そのとき自動取引がOFFのままで、見送られていた場面があったのです。

そして極めつけ。

あるとき、パソコンを再起動したことで、裏で動いていたはずのボット(Yoshi botもペアトレードボットも)のプログラムが、止まっていました。

つまり、画面では何かが表示されていても、実際にはボットの本体が動いていなかった時間があった、ということです。

今回の落とし穴

思っていたこと: 画面を見れば、ボットの状態は分かる。

現実: 「分析しているか」「取引したか」「古い履歴か」「ON/OFFはどちらか」「そもそも本体が動いているか」は、全部バラバラに確認しないと分かりません。どれか一つを見て安心すると、足をすくわれます。

今回の学び: ボットを見るときは、ログ・履歴・ON/OFF・プロセスを分けて見る

第12話の学びは、これです。

「動いているか」を、一目では判断できない。

自動取引ボットを見守るときは、少なくともこの4つを、別々に確認する必要がありました。

ログ(今、分析しているか)。

履歴(その負けは、今のものか、古いものか)。

ON/OFF(自動取引は、今オンになっているか)。

プロセス(そもそも、ボットの本体が動いているか)。

どれか一つを見て「大丈夫そう」と思うのが、いちばん危ない。

派手なバグより、こういう「分かりにくさ」のほうが、よほど神経を使いました。

ここまでで、私はようやく分かってきました。AIに任せて自動で動かすほど、人間がやるべき「確認」は、消えるどころか増えていく。

このボット作りは、まだ続きます。でも今夜は、何もしないボットと一緒に、もう少し夜更かしすることにします。

💬 コメントでの指摘も歓迎です

この連載は、私自身も勉強しながら進めている実験記録です。投資手法そのものへのご意見や、「状態の確認方法はこうすべきでは?」「ここは見落としやすいのでは?」といった問題点の指摘があれば、ぜひコメント欄で教えてください。個別銘柄の売買指示ではなく、安全面・検証面の気づきとして、今後の検証や続きの記事の参考にします。

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