【AIボット体験記 第7話】見ているのが暇で、もう一つボットを作り始めた

AIボット体験記 第7話 見ているのが暇で2体目が生まれた AIボット体験記

前回(第6話)は、Yoshi botの不安なところを、AIに直してもらいながら進めていく話でした。

直すたびに別の穴が見える。地味だけど大事な作業です。

ところが今回は、その地味さの「副作用」みたいな話です。

私は、暇になってしまったのです。

⚠ この連載について

この連載は、AIを使った自動取引ボット作成の体験記です。投資助言や売買推奨ではありません。暗号資産は大きく値動きし、損失が出る可能性があります。実際に試す場合は、必ず自己責任で、余剰資金の範囲で判断してください。

今回の流れ

  1. Yoshi botを監視しているが、動かない時間も多い
  2. 暇になった私が、AIに余計なお願いをする
  3. AIに別の手法でもう一つ作れないか頼む
  4. AIが「ペアトレード」という考え方を出してくる
  5. 既存の部品を流用して、2体目が生まれ始める

見ているだけの時間が増えてきた

Yoshi botは、条件がそろった時だけ動くボットです。

つまり、ほとんどの時間は「待ち」です。

最初は、その待ちの時間も緊張して見ていました。

でも、人間は慣れます。

しばらくすると、画面を眺めながら「今日も動かないなあ」とつぶやくだけの時間が増えてきました。

そして、ここで私はよくない方向に進みます。

暇だったのです。

暇になった私は、AIに余計なお願いをした

暇な時間に、人はろくなことを考えません。

私はAIに、こう頼んでしまいました。

そのときの会話イメージ

私: AIが考える、一番勝てそうな手法で、もう一つボットを作れますか?
AI: 一つの考え方として、ペアトレードという方向があります。あくまで「勝てそうに見える」もので、勝てるとは限らないわけではありません。
私の心の声: 一つでも大変なのに、なぜ増やそうとしているんだ……。

念のため書いておくと、「一番勝てそう」というのは、私の言い方です。

AIも、私自身も、それで勝てるとは限らないと言っているわけではありません。あくまで「試して検証してみたい」というだけの話です。

暇は、判断力を鈍らせます。

AIが出してきたのは、ペアトレードという考え方

AIが出してきたのは、「ペアトレード」という発想でした。

初心者の私なりにかみ砕くと、こういうことです。

ふだんは似た動きをする2つの銘柄が、ときどき片方だけ遠くへ離れることがあります。その「離れすぎ」が、また元の関係に戻るかもしれない、という考え方です。

仲のよい2人が、たまたま片方だけ遠くへ歩いていったら、そのうち戻ってくるかな、というイメージでしょうか。

「Z-score」みたいな言葉も出てきましたが、ざっくり言えば「ふだんと比べて、どれくらい離れすぎているか」を測る物差しのようなものだと理解しました。

賢そうに聞こえます。

でも、賢そうに聞こえるからこそ、ちゃんと検証しないと危ない。これは、これまでの回で何度も学んだはずのことでした。

既存の部品を使って、2体目が生まれ始める

ここでAIの得意技が光ります。

ゼロから作り直すのではなく、Yoshi botで作ったHyperliquidへの接続や、ダッシュボードの土台を、そのまま流用するのです。

分析するロジックだけを、ペアトレード用の別物に差し替えていく。

別のボットとして、たとえば「ペアトレード用ボット」のような形が組み上がっていきます。

Yoshi botと同時に動かしても困らないように、画面を表示する場所(ポート)も分けます。Yoshi botが3000番なら、2体目は3001番、という具合です。

接続情報のような大事な設定は、すでにある仕組みを利用しました(中身は、ここには書きません)。

しばらくすると、2体目にも、テスト環境であることの表示、残高、ポジション、履歴、ログを見られるダッシュボードができてきました。

ペアトレードボットのテストネット画面
このとき実際に作っていたペアトレードボットの画面です。表示されているのは検証用のテストネット環境で、実際のお金を使った運用画面ではありません。

「うわ、本当にもう一個できそう」

便利です。でも、ここで私は、ようやく我に返ります。

今回の落とし穴

思っていたこと: 部品があるなら、もう一つくらい簡単に増やせる。

現実: AIに頼むと、思ったより簡単に「それっぽいもの」が増えます。でも、作れることと、管理できることは別です。ボットが増えれば、ログも、資金も、注文も、リスクも増えます。

今回の学び

第7話の学びは、これです。

AIは、既存の部品を流用して、別のものを作るのが得意。だからこそ、増やしすぎに注意。

一つ目のボットの安全確認が、十分とは言えない段階でした。

それなのに私は、暇というだけの理由で、二つ目に手を出しました。

本当なら、二つ目を作る前に、一つ目がちゃんと安全に止まれるか、ちゃんと守れているかを、もっと確認すべきだったかもしれません。

新しい手法は、見た目が賢そうでも、検証が必要です。

そして、便利なAIほど、「気軽に増やせてしまう」という落とし穴があります。

💬 コメントでの指摘も歓迎です

この連載は、私自身も勉強しながら進めている実験記録です。投資手法そのものへのご意見や、「ペアトレードのここは危ないのでは?」「2体運用は検証が足りないのでは?」といった問題点の指摘があれば、ぜひコメント欄で教えてください。個別銘柄の売買指示ではなく、安全面・検証面の気づきとして、今後の検証や続きの記事の参考にします。

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