前回(第6話)は、Yoshi botの不安なところを、AIに直してもらいながら進めていく話でした。
直すたびに別の穴が見える。地味だけど大事な作業です。
ところが今回は、その地味さの「副作用」みたいな話です。
私は、暇になってしまったのです。
⚠ この連載について
この連載は、AIを使った自動取引ボット作成の体験記です。投資助言や売買推奨ではありません。暗号資産は大きく値動きし、損失が出る可能性があります。実際に試す場合は、必ず自己責任で、余剰資金の範囲で判断してください。
今回の流れ
- Yoshi botを監視しているが、動かない時間も多い
- 暇になった私が、AIに余計なお願いをする
- AIに別の手法でもう一つ作れないか頼む
- AIが「ペアトレード」という考え方を出してくる
- 既存の部品を流用して、2体目が生まれ始める
見ているだけの時間が増えてきた
Yoshi botは、条件がそろった時だけ動くボットです。
つまり、ほとんどの時間は「待ち」です。
最初は、その待ちの時間も緊張して見ていました。
でも、人間は慣れます。
しばらくすると、画面を眺めながら「今日も動かないなあ」とつぶやくだけの時間が増えてきました。
そして、ここで私はよくない方向に進みます。
暇だったのです。
暇になった私は、AIに余計なお願いをした
暇な時間に、人はろくなことを考えません。
私はAIに、こう頼んでしまいました。
そのときの会話イメージ
念のため書いておくと、「一番勝てそう」というのは、私の言い方です。
AIも、私自身も、それで勝てるとは限らないと言っているわけではありません。あくまで「試して検証してみたい」というだけの話です。
暇は、判断力を鈍らせます。
AIが出してきたのは、ペアトレードという考え方
AIが出してきたのは、「ペアトレード」という発想でした。
初心者の私なりにかみ砕くと、こういうことです。
ふだんは似た動きをする2つの銘柄が、ときどき片方だけ遠くへ離れることがあります。その「離れすぎ」が、また元の関係に戻るかもしれない、という考え方です。
仲のよい2人が、たまたま片方だけ遠くへ歩いていったら、そのうち戻ってくるかな、というイメージでしょうか。
「Z-score」みたいな言葉も出てきましたが、ざっくり言えば「ふだんと比べて、どれくらい離れすぎているか」を測る物差しのようなものだと理解しました。
賢そうに聞こえます。
でも、賢そうに聞こえるからこそ、ちゃんと検証しないと危ない。これは、これまでの回で何度も学んだはずのことでした。
既存の部品を使って、2体目が生まれ始める
ここでAIの得意技が光ります。
ゼロから作り直すのではなく、Yoshi botで作ったHyperliquidへの接続や、ダッシュボードの土台を、そのまま流用するのです。
分析するロジックだけを、ペアトレード用の別物に差し替えていく。
別のボットとして、たとえば「ペアトレード用ボット」のような形が組み上がっていきます。
Yoshi botと同時に動かしても困らないように、画面を表示する場所(ポート)も分けます。Yoshi botが3000番なら、2体目は3001番、という具合です。
接続情報のような大事な設定は、すでにある仕組みを利用しました(中身は、ここには書きません)。
しばらくすると、2体目にも、テスト環境であることの表示、残高、ポジション、履歴、ログを見られるダッシュボードができてきました。

「うわ、本当にもう一個できそう」
便利です。でも、ここで私は、ようやく我に返ります。
今回の落とし穴
思っていたこと: 部品があるなら、もう一つくらい簡単に増やせる。
現実: AIに頼むと、思ったより簡単に「それっぽいもの」が増えます。でも、作れることと、管理できることは別です。ボットが増えれば、ログも、資金も、注文も、リスクも増えます。
今回の学び
第7話の学びは、これです。
AIは、既存の部品を流用して、別のものを作るのが得意。だからこそ、増やしすぎに注意。
一つ目のボットの安全確認が、十分とは言えない段階でした。
それなのに私は、暇というだけの理由で、二つ目に手を出しました。
本当なら、二つ目を作る前に、一つ目がちゃんと安全に止まれるか、ちゃんと守れているかを、もっと確認すべきだったかもしれません。
新しい手法は、見た目が賢そうでも、検証が必要です。
そして、便利なAIほど、「気軽に増やせてしまう」という落とし穴があります。
💬 コメントでの指摘も歓迎です
この連載は、私自身も勉強しながら進めている実験記録です。投資手法そのものへのご意見や、「ペアトレードのここは危ないのでは?」「2体運用は検証が足りないのでは?」といった問題点の指摘があれば、ぜひコメント欄で教えてください。個別銘柄の売買指示ではなく、安全面・検証面の気づきとして、今後の検証や続きの記事の参考にします。


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