前回(第11話)は、地味だけれど重要な「手数料負け」に気づいて、ロットの計算を直した話でした。
損切りも、手数料も、ひととおり見直した。
「これで、ようやくまともに動くはず」
そう思って画面を開いた私を待っていたのは、まったく取引しないボットでした。
⚠ この連載について
この連載は、AIを使った自動取引ボット作成の体験記です。投資助言や売買推奨ではありません。暗号資産は大きく値動きし、損失が出る可能性があります。実際に試す場合は、必ず自己責任で、余剰資金の範囲で判断してください。
今回の流れ
- ある時刻から、まったくエントリーしなくなって不安になる
- AIは「動いています。ただ、条件が来ていません」と答える
- 「動いている」と「取引している」は違うと気づく
- 古い負け履歴が残っていて、混乱する
- 自動取引OFFの見送りや、プロセス停止まで見つかる
今度は、まったくエントリーしなくなった
画面を見ていると、ある時刻から、ボットがぱったり動かなくなっていました。
何時間たっても、新しい取引が1つも入りません。
私は不安になります。
「20時39分から一度もエントリーしていませんが、これ、ちゃんと動いていますか?」
正直、半分くらいは「壊れたのでは」と思っていました。
直したばかりなのに、今度は無反応。
ボット作りは、本当に、安心させてくれません。
AIの答えは「動いています。ただ、条件が来ていません」
AIに聞くと、答えは意外なものでした。
そのときの会話イメージ
条件を厳しくしたので、狙っている形(たとえば、戻りを売る場面)が来るまで、じっと待つ状態になっていたのです。
ログを見ると、たしかに5分ごとに「分析しました」「条件に合いませんでした」と記録が残っていました。
壊れていたのではなく、待っていた。
これは、見ているだけだと、本当に分かりません。
動いていることと、取引していることは違う
ここで、私はまた一つ学びます。
「動いている」と「取引している」は、別のことだったのです。
ボットは、ちゃんと動いていても、条件が来なければ何もしません。
そして、何もしていない時間は、人間からは「止まっている」ように見えてしまいます。
これが、地味につらい。
派手に負けるのも怖いですが、「動いているのか止まっているのか分からないまま、ただ画面を見守る」のも、なかなか落ち着きません。
私はその夜、何もしないボットを、ただぼんやり見守っていました。
古い負け履歴と、自動取引OFFの罠
さらに、混乱はもう少し続きます。
私はまた「やっぱり全部負けています」と不安になりました。
でもAIに確認すると、画面に出ていた負けは、修正する前の「古い履歴」だった可能性がありました。
直したあとは、まだほとんど取引していない。なのに、古い負けの記録が画面に残っていて、今も負け続けているように見えていたのです。
さらに調べると、こんなことも分かりました。
きれいな条件のシグナルが出ていたのに、そのとき自動取引がOFFのままで、見送られていた場面があったのです。
そして極めつけ。
あるとき、パソコンを再起動したことで、裏で動いていたはずのボット(Yoshi botもペアトレードボットも)のプログラムが、止まっていました。
つまり、画面では何かが表示されていても、実際にはボットの本体が動いていなかった時間があった、ということです。
今回の落とし穴
思っていたこと: 画面を見れば、ボットの状態は分かる。
現実: 「分析しているか」「取引したか」「古い履歴か」「ON/OFFはどちらか」「そもそも本体が動いているか」は、全部バラバラに確認しないと分かりません。どれか一つを見て安心すると、足をすくわれます。
今回の学び: ボットを見るときは、ログ・履歴・ON/OFF・プロセスを分けて見る
第12話の学びは、これです。
「動いているか」を、一目では判断できない。
自動取引ボットを見守るときは、少なくともこの4つを、別々に確認する必要がありました。
ログ(今、分析しているか)。
履歴(その負けは、今のものか、古いものか)。
ON/OFF(自動取引は、今オンになっているか)。
プロセス(そもそも、ボットの本体が動いているか)。
どれか一つを見て「大丈夫そう」と思うのが、いちばん危ない。
派手なバグより、こういう「分かりにくさ」のほうが、よほど神経を使いました。
ここまでで、私はようやく分かってきました。AIに任せて自動で動かすほど、人間がやるべき「確認」は、消えるどころか増えていく。
このボット作りは、まだ続きます。でも今夜は、何もしないボットと一緒に、もう少し夜更かしすることにします。
💬 コメントでの指摘も歓迎です
この連載は、私自身も勉強しながら進めている実験記録です。投資手法そのものへのご意見や、「状態の確認方法はこうすべきでは?」「ここは見落としやすいのでは?」といった問題点の指摘があれば、ぜひコメント欄で教えてください。個別銘柄の売買指示ではなく、安全面・検証面の気づきとして、今後の検証や続きの記事の参考にします。


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